日めくりカレンダーをたった1枚めくったら、いきなり秋になったというくらいの早さで季節が変わってしまいました。もう10月なんですって。そりゃあ吹く風も涼しくてなんだか寂しげなものです。
先月、海外からのお客様で70代くらいのご夫婦とそのお子さん夫婦がたまたまお店にお立ち寄りくださいました。せっかくなので拙い英語でお話ししてみたところお父さんは、なんと1984年にお仕事で日本のあちこちを訪れたことがあるそうです。あの頃と日本は変わったとおっしゃっていたのですが、日本人はみんないつも携帯を見ている！ということを1番に言われました。きっと40年前と比べたら変わったことなんてもっとたくさん驚くことがあるはずなのに(若い子たちの容姿だって、街の雰囲気だって、ウォシュレットだって)、まずスマホばかり見すぎちゃう？みたいなことだったのが衝撃的でした。そして、私は日本人としてなんだか恥ずかしくなりました。勝手な想像ですが、昔その人が日本に来た時は今より便利じゃなかった分、何かと日本人と気軽に交流したのかな？と思いました。通訳はもちろんアプリに任せることはできないですし、道案内だって電車の乗り換えだって紙の地図や時刻表で調べるか、人に聞くしかないんですもんね。そう考えるとすごーく便利で豊かになった分、失ったものも確かにあるのでしょう。そのお父さんがどういう気持ちで現代の日本を見ているのか、私には大変興味深かったです。が、さすがにそこまでつっこめる語学力はなかった！残念！それはまるで、竜宮城から帰ってきた浦島太郎みたいな気持ちかしら…
ひとみ
