スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋…9月です！あの燃えたぎる夏から朝晩が随分と涼しくなり、寝つきも良くなってありがたい限りなのです。それにしても、今年の夏はすぎるペースがすごーく早かったような気がしています。そんな8月のある日、浴衣を着てお出かけいたしました。洋服とは勝手が違い歩幅がいつもの半分以下くらいのスピードでしか歩けなかったんです。いつもの道をいつもよりゆっくり歩いて通る。そんなところにそんなお花が咲いていたのね、そんな色だったのね、などなど気づきが多かったです。昔の人たちはそうやって、ゆっくり移動することによって目に映る季節の移り変わりを、時間の流れを、もっと身近に楽しんでいたのかもしれないなぁと思いました。便利さに頼りすぎて生きることが時々人間としての豊かさを奪ってしまうこともあるのかもしれません。便利になってありがたい面ももちろんそれ以上にたくさんあるのですが、でもそれが当たり前な生活ってきっとつまらないですよ。たまには無駄そうなことも楽しめる余裕を持ちたいものです。
池の中を優雅に泳ぎ、時にバシャバシャと跳びはねる鯉のみなさん。人間のコミュニケーションは口頭に文字にたくさんの手段があるのだけれど、池の中では一体どのようなコミュニケーションをされているのでしょうか？永遠にヒトにとっては謎でありますように。
ひとみ
